1.概要
| ゲーム名 | REPLACED | 価格 | ¥2,200 |
| ジャンル | 2.5Dプラットフォーマー | Steam評価 | 非常に好評 |
| 発売日 | 2026/4/14 | プレイ時間 | 11時間 |
| 開発元 | Sad Cat Studios | プレイ進捗 | クリア済み |
| 対応機種 | PC , Xbox |
本作は、2.5Dのピクセルアートで描かれたサイバーパンク・ディストピアを舞台にした、アクションプラットフォーマー。画面は横スクロールを基調としつつ、街の散策や拠点での会話、依頼の受注といったパートも挟まり、ステージクリア型のアクションに物語と世界設定の読み解きを重ねた構成となっている。
世界観の核にあるのは、医療AIの進化によって人の価値が数値化・階級化され、価値の低い人々が臓器移植の部品として扱われるようになった社会という設定である。荒廃した街並み、冷たい管理社会の空気感、そしてそこに生きる人々の息づかいが、ドット絵の陰影表現と光の演出で濃密に描かれている。
アクション面は、プラットフォーマーとしては障害物を越えて進むアスレチック要素が中心で、ステージギミックや軽いパズルが繰り返し登場する。戦闘システムは本格的で、軸になるのは回避とカウンター。敵のタイプに合わせて適切な攻撃を選択する必要がある。また、ストーリー進行に合わせてアクションが段階的に解放され、様々なアクションが使用可能。
■YouTubeのレビュー動画
2.項目別の評価(5点満点で評価)
| ゲーム性/バランス | |
| 操作性/快適性 | |
| コスパ/ボリューム | |
| ストーリー/世界観 | |
| グラフィック/デザイン | |
| サウンド/BGM |
■ ゲーム性/バランス
評価:
- プラットフォーマーとしては、全体的に単調で面白味に欠ける。
- ギミックの種類はあるものの、要求される判断や手順が似通っており、単調な作業に感じられる。
- ゲーム全体を通してこの区間の比率が高いため、引き延ばし感を感じやすい。
- ギミックのために建物の構造が不自然で、違和感がある。ゲームジャンル上、仕方がないが、雰囲気が良いゲームなだけに違和感を覚えやすい。
- 戦闘面では的確な判断が求められやりごたえがある反面、理不尽さが強い。
- 回避とカウンターを駆使して敵の攻撃を上手く捌けると、スタイリッシュで気持ちが良い。
- 敵の種類によって対処法が異なるので、行動がワンパターンになりにくい。(装甲持ちには強攻撃、忍者には近接カウンター、スナイパーには射撃カウンターなど)
- ストーリー進行に合わせてアクションが段階的に解放されるため、手札が増えて飽きにくい。
- アーマーは攻撃が弾かれるので強攻撃で破壊する必要があるが、強攻撃のモーションが遅く当てづらい。
- 敵は基本複数体出現し集団戦となるが、装甲持ちの敵が攻撃を弾き、スナイパーが遠距離から狙撃、というようにこちらが自由に攻撃できない状況が多く、ストレスを感じやすい。
- ボス戦は集団戦ほどの理不尽さがなく、パターンを見極めれば攻略できる十分な手ごたえ。ただしボス戦自体が少なく物足りない。
- カウンターで敵の攻撃をいなしてスタイリッシュに戦うゲームかと思いきや、敵が多すぎて処理しきれず、体力の多さと回復アイテムに頼ることになりがち。
■ 操作性/快適性
評価:
- 死亡時のリトライが早く、チェックポイントも多いので、やり直しはしやすい。
- 拾ったアイテムの確認や進行目標の確認は、キャラクターが実際に端末を操作しているような演出で表現される。多少不便さはあるが、つい見たくなってしまう楽しさがある。
- 街の散策パートでは、住人からの依頼をこなすために、あちこち行ったり来たりする必要があり、遅めの移動速度が面倒に感じる。
- 戦闘の操作感は、ほとんどが問題ないのだが強攻撃の遅さがキツい。装甲持ちの敵の存在が、爽快感を奪っている。
■ コスパ/ボリューム
評価:
- ストーリークリアまで約11時間。価格は約2,000円とお手頃で、ゲームの雰囲気が良いので満足感はある。
- やりこみ要素は道中のフレーバーアイテムを集めるくらいで少なめ。
■ ストーリー/世界観
評価:
- 世界観の設定が分かりやすくて物語に入り込みやすい。サイバーパンクな舞台設定が2.5Dのグラフィックとも非常にマッチしている。
- 色んな所でフレーバーアイテムを拾うことができ、過去にこの世界に何が起きたのか、どういう歴史を辿ってきたのか、断片的に分かるようになっている。世界の全貌が徐々に明らかになっていくのが面白い。
- ストーリーはドラマチックで演出も相まってまるで映画のような満足感がある。
- ストーリーの展開はテンポよくサクサクと進むため、退屈に感じる部分はあまり無かったのだが、逆にコンパクトすぎたので、もう少し物語に厚みが欲しかったところ。主人公が強すぎるのか、敵が間抜けなのか。
■グラフィック/デザイン
評価:
- 2.5Dピクセルアートの映像がとにかく美しい。サイバーパンクな世界観にもマッチしている。
- 基本、暗い場所でのシーンが多く、光と影の描写が際立っている。
- カメラワークや演出も凝っている。ムービーシーンの演出をはじめ、戦闘パートでも攻撃に合わせてカメラが振動したり、トドメのフィニッシャーではカメラが激しく動いたりと、プレイしていて気持ちが良い。
- キャラクターはドットで描かれていて表情が分からないが、それがまた想像力を掻き立てる。
- 初代プレイステーション世代のゲームが現代のグラフィックで蘇ったような懐かしさも感じる。
■サウンド/BGM
評価:
- BGMやSEが映像の演出とマッチしていて、シネマティックな雰囲気を引き立てている。
- 街中の哀愁と優しさを感じるBGMや、ムービーシーンの緊迫感のあるBGMが耳に残る。
- 無音の使い方が印象的で、場面の緊張感がより際立っている。
3.総合評価(SS~Cの5段階で評価)
総合評価:A(秀作)
本作は2.5Dのグラフィック美しさが特に際立っていて、映像と音響の演出も相まって、映画のような雰囲気を味わえました。医療AIが過度に発達したサイバーパンク・ディストピアという世界観は題材として分かりやすく、ストーリーも丁寧に練られています。
ストーリー展開はテンポが良く、退屈さを感じることは少ない一方で、コンパクトにまとまっている分、やや物足りなさもあります。収集要素であるフレーバーテキストを集めて読み解けば、ストーリーや世界観への理解が深まるのかもしれません。ただ、集めるのも読み解くのも簡単ではないため、ムービーシーンで世界観や登場人物の描写をもう少し補強してほしかったところです。
映像やストーリー面で雰囲気が優れている反面、プラットフォーマーとしてはステージギミックが単調で、戦闘バランスにも粗さがあり、ゲームプレイに退屈さやストレスを感じる場面がありました。ゲーム性を高めようとして多くの要素を中途半端に盛り込んだ結果、かえってゲーム進行の妨げになっている印象です。ストレスになる要素を削ぎ落とし、グラフィックと世界観をより堪能できる作りであれば、なお良かったのではないかと個人的には思います。


