PRAGMATA|ハッキングがプレイ体験に深みをもたらす、SFアクションアドベンチャー

1.概要

ゲーム名PRAGMATA価格¥7,990
ジャンルSFアクションアドベンチャーSteam評価非常に好評
発売日2026/4/17プレイ時間18時間
開発元カプコンプレイ進捗真Endクリア
対応機種PS5 , XBOX , PC , Switch2

■本作の特徴

  • TPSシューターにハッキング(パズル)を組み合わせたゲーム性。敵にハッキングをすることで装甲が開き、武器でダメージを与えられるようになる。
  • ゲームの進行はステージクリア型の構成で、ストーリーに沿って進んでいく。拠点でキャラクターの育成や装備の強化を行って、ステージに出撃して敵と戦う。
  • フィールドのギミックにもハッキングを活用したパズル要素あり。敵に対するハッキングとは違っていくつかのバリエーションがある。
  • 戦闘をより有利にすすめるためには、ハッキングノードや各種武器ユニットを上手く使うことがなにより重要となる。これらは使用回数に制限があるが、フィールドに設置されていたり、敵からのドロップで獲得できたりと、獲得手段は多い。
    • ハッキングノード:被ダメージを増やしたり、動きを止めたり、同士討ちさせたり、様々なデバフを付与できる。
    • 武器:プライマリ、アタック、タクティカル、ディフェンスに分かれていて、プライマリは弾数が無限だが威力が低くリロードが長い。プライマリ以外の武器は効果が強力な代わりに弾数制限がある。
  • ストーリー:近未来。人類は月面で発見された鉱石から精製した新素材により、あらゆるモノの性質や機能を再現できる、革新的な3Dプリント技術を研究していた。しかし研究中の月面施設との連絡が途絶え、地球から派遣された調査隊も事故により消息を絶ってしまう。その調査隊の一人である“ヒュー”を救ったのは、施設に取り残されていたアンドロイドの少女 ”ディアナ” だった。二人は困難な状況の中で互いを支え合い、少しずつ絆を育みながらAIに支配された月面施設からの脱出──そして“地球への帰還”を目指してゆく。

■YouTubeのレビュー動画

2.項目別の評価(5点満点で評価)

ゲーム性/バランス5.0
操作性/快適さ3.5
ボリューム/コスパ3.5
ストーリー/世界観4.0
グラフィック/デザイン4.5
サウンド/BGM5.0

■ ゲーム性/バランス

評価: 5.0

  • パズル要素を組み合わせた新感覚のシューターで、その噛み合わせが想像以上に良く、プレイしていて純粋に楽しい。
  • 戦闘と同時にパズルを解くマルチタスクが求められるため、一見すると操作が大変そうに見える。だが、パズル自体はシンプルで、敵の攻撃も比較的控えめなので、難易度と手間のバランスがきちんと取れている。
  • 雑魚敵相手でもハッキングがほぼ必須で、ただ撃つだけでは済まない。状況に応じて都度対処を切り替える必要があり、プレイに確かな手応えを感じる。
  • ハッキング前提の設計ゆえ、複数の敵を相手にする場面は処理が難しい。しかし、効果の強い特殊武装やハッキングノードを使いこなせば一掃できるため、戦術を組み立てるのが面白い。
    • ハッキングノード:コンフューズ(混乱で同士討ち)、フリーズ(動きを止める)、デコード(被ダメージを増やす)
    • アタックユニット:ショットガン、チャージライフル、レーザー、ミサイルなど
    • タクティカルユニット:電磁拘束ネット、グレネードランチャー、ハッキングをサポートする武装など
    • ディフェンスユニット:デコイ、バリア、ドローンなど
  • フィールド探索では各所に宝箱が隠されており、見つけにくいものもある。報酬にはキャラクター強化に重要なアイテムが多く、探索する価値があって楽しい。
  • 難易度はほどほどだが、「複数の敵+狭所」といったかなり戦いにくい難所も一部にある。そうした場面を突破するには、ゲーム理解とキャラクターの育成度が重要になってくる。
  • 拠点ではディアナと会話でき、人間のおじさんとAIの幼女の掛け合いが微笑ましく、素直に面白い。会話のバリエーションも豊富で、ステージで見つけた遊び道具などをプレゼントすることもできる。

■ 操作性/快適さ

評価: 3.0

  • スラスターによる回避が快適で、敵の攻撃をかなり避けやすい。
    • ただし操作がやや難しく、小さい足場への移動は苦手。通常プレイでは大きな問題になりにくいが、トレーニングシミュレーションでは細かな操作が求められ、ストレスを感じやすい。
    • トレーニングシミュレーションは、専用ステージで敵の撃破や目標地点への到達など、指定ミッションをクリアしていく形式。さらに特殊条件を満たすと追加報酬が得られる。報酬が大きく進行上も重要だが、条件が厳しく難しめ。
      • ステージ形状が独特(小さい足場/動く足場など)
      • 達成条件が厳しい(時間制限/ノーダメなど)
      • 数が多く後半は飽きが来やすい
      • 強化度の低いキャラを使うことになり、スラスター回数制限がストレスになりやすい
  • 登り/着地モーションに硬直があり、動作がややもたつく。硬直はスラスターでキャンセルできるが、狭い足場だと行き過ぎて落下しやすい。トレーニングで特に実感しやすい。
  • 敵にハッキングを仕掛ける際、ロックオン対象が複数まとまっていると、狙った相手にロックオンしにくい。
  • 出撃中のまま別のチェックポイントにワープできない。
    • ステージクリア後に取り損ねた宝箱を集めるときに少し不便。
  • アイテムを拾ったり、ギミックを起動するときは、視点の中心に対象を捉えないとインタラクトできない。
  • スキャンで周囲のアイテム位置を把握でき、探索が快適。位置から逆算して隠し扉を探せる。

■ ボリューム/コスパ

評価: 3.5

  • ストーリークリア時間は15時間程度、クリア後は強化ボスや裏ステージが解放され、全てクリアで18時間程度。(探索要素やトレーニングなどのコンテンツは全て完了)
    • 追加ステージ:全10ステージ。トレーニングシミュレーションに似ているが、そちらと違ってキャラクターの強化状態や使用する武装に制限が無く、時間制限や達成条件の制限も無く、難易度はそこまで高くはない。クリアすると特別な報酬がもらえる。
    • 強化ボス:HPが増えて、攻撃パターンも変化しており、強くなっている。油断すると普通に負ける。
    • 最高難易度のルナティックが解放。2週目をより難しい難易度で遊べる。
  • やりこみ要素としては、探索によるアイテム収集やトレーニングへの挑戦、装備・キャラクターの強化など、やることは多い。
  • クリアまでの時間は短めだが、プレイ体験が濃密で物足りなさは感じない。クリア後に開放される要素もあり、満足感は高い。
  • とはいえ価格は定価で約8,000円と一般的なフルプライス。ボリュームやコスパに関して、特段優れているとは言えない。

■ ストーリー/世界観

評価: 4.0

  • ストーリーとしては、割と過酷な状況に置かれることになるが、可愛いディアナの存在が癒し。一般的なSFとは一味違う雰囲気に仕上がっている。
  • ストーリーの最後はシンプルに泣ける。ディアナが可愛いのはもちろんだが、ヒューおじさんもとても良い人で、まるで親子のような2人の掛け合いが尊い。
  • 地球での描写や過去の描写が少なく、登場するキャラクターが少ないため、世界観は掴みづらい。

■ グラフィック/デザイン

評価: 4.5

  • 全体的に綺麗。近未来の無機質感が特徴的。
  • ディアナの髪のきめ細やかさがよく話題に上がるほどすごい。
  • Switch2版は流石にグラフィックの粗さや場面によってフレームレートの低下など、他機種に比べると見劣りするが、致命的に困るほどではなく、普通に楽しめる。ディアナの髪描写は他機種より明らかに弱く、意外と気になる。
  • 敵は月面での研究用に開発されたAIロボット。カッコイイものから不気味なものまで、バリエーション豊か。

■ サウンド/BGM

評価: 4.5

  • BGMは宇宙の孤独感を表現するようなピアノ主体のアンビエントと、戦闘シーンで使われる明るめでノリの良い電子的な楽曲の使い分けが特徴的で印象に残る。個人的にもかなり好き。
  • 敵の攻撃のタイミングやハッキングのヒントをディアナが教えてくれる。
  • 探索中にディアナが話掛けてくれるので、作業感が薄れる。
  • 低重力になる宇宙空間では、SEにエコーが掛かって籠ったような音になり、演出が細かい。

3.総合評価(SS~Cの5段階で評価)

総合評価: S(傑作)

本作最大の特徴は、「TPSシューター」と「パズル」を融合させたゲーム性です。一見ミスマッチに思えるこ 2つの要素が見事に噛み合っており、ハッキングは単なるオマケではなく、ゲームの根幹として上手く機能しています。「敵を倒すにはまずハッキング」というワンクッションが挟まることで、敵の処理難易度は格段に上がり、特に複数の敵を相手取る場面ではその難しさが際立ちます。一方で、ハッキングノードを使って敵を混乱させて同士討ちを誘ったり、デコイランチャーで敵の攻撃を逸らしたりと、装備自体は非常に強力で、これらをどれだけ使いこなせるかが攻略の鍵となります。ただし使用回数には制限があるため、「いつ・どこで切るか」の見極めが求められ、考えながら戦う面白さが本作には詰まっています。

ストーリーについては、不慮の事故で月に閉じ込められ、暴走するAIロボットが襲い掛かってくるという設定はSFとしては王道とも言えますが、そこに人間の少女を模したアンドロイド「ディアナ」が主人公の相棒として加わることで、単なるSFには留まらない、二人のヒューマンドラマの一面も楽しめるストーリーに仕上がっています。物語が進むにつれて、二人が少しずつ互いを理解していく過程や、「月で何が起こったのか」という謎が少しずつ明かされていく展開には、自然と引き込まれました。

総合すると、さすがカプコンと思わせる出来栄えで、新しい試みを取り入れた完全新作でありながら完成度の高い作品です。続編が出るかは分かりませんが、ぜひ続きを期待したいところです。

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